前回で現状の収支が把握できました。
次にすることは「家計の純資産」の把握です。
純資産とは、持っている資産から抱えてる負債(借金)を引いた値で家計の健全度がわかります。
まずは家計の純資産を把握し、年代別の純資産額の目安に近づくよう改善していきましょう。
資産を増やすこと=純資産を増やすこと
資産を増やすということは、毎月の黒字額を多くすることではなく、貯金を増やす事でもなく、「純資産を増やすこと」です。
たとえ毎月の収支が黒字であっても、純資産が赤字であれば、何かあった時(例えば体調を崩して働けなくなって無給になってしまったなど)にすぐに赤字に転落してしまうでしょう。
そして、万が一の時のために不安だからと高い保険をかけたりなど、不必要なお金がかかっている場合もあります。
年収が300万円で資産も300万円であれば、たとえ収入が無くなっても今の暮らしのまま1年は暮らしていける計算になります。
日本は公的保険が充実していますが、民間保険に頼るだけでなく、自分で貯金して備えるのが基本です。
一家の大黒柱が病気になって働けなくなったり、帰らぬ人となってしまった時などに備えるギャンブル(保険付保)をするより、1円でも純資産を増やし、自分で万が一に備える方が断然コスパが良いのです。
純資産額を計算してみよう
一般的にバランスシートと呼ばれる「貸借貸借表」を作成しましょう。
これを作成することにより、家計の純資産額がわかります。
資産とは、現金や売ればお金になるものを指します。
預金や有価証券、貯蓄型保険の解約返戻金、マイホームやマイカーの市場価格などです。
これらの金額はその時点で売却した時の価格です。
積み立てた保険料総額や買った時の価格ではありません。
今、保険の解約や不動産や有価証券などの売却をしたと仮定して、作り出せるお金です。
例えばマイホームであれば、近所の似たような築年数、間取り、駅からの距離などの不動産の売値を調べます。
反対に負債とは、いわゆる借金のことを指します。
住宅ローンやマイカーローン、カードローン、奨学金の返済、リボ払い残金などが負債です。
さて、これで大体家計の資産と負債を大体把握できました。
この数字を元に「バランスシート」を作ってみましょう!
日本FP協会さんのHPにある「バランスシート」がわかりやすいと思うのでこちらをダウンロードして作成してみてください!
純資産額の目安(目標)は?
純資産の大体の目安(目標)
世代 | 目安 | 年収(例) | 純資産(例) |
20代 | 年収と同額 | 300万円 | 300万円 |
30代 | 年収の2倍 | 400万円 | 800万円 |
40代 | 年収の3倍 | 500万円 | 1500万円 |
50代 | 年収の4~5倍 | 600万円 | 2400~3000万円 |
過大な住宅ローンなどにより、純資産がマイナスの家計も多く、この目安を達成するのは簡単ではないかもしれません。
まずはこの目安額達成に向けて、出来るところから改善していきましょう。
ちなみに我が家の現在の純資産は年収の4〜5倍ほどになりました。
家計管理を始めて7年目になります。
決して不可能な数字ではありません!
一緒に頑張りましょう!