今回は、病気やケガで入院や手術を受けた時の不安を解決してきましょう!
入院したり手術をしたりすると、高額な医療費を請求されるのではないか・・・
そう不安に思って「とりあえず医療保険に入っておこうかな」と考えることはやめましょう!
なぜなら日本には公的な保障が充実しており、すべて自分で準備する必要がないからです。
自分で準備するお金にだけ注目する人が多いですが、公的保障→勤め先からの保障→足りない分を自分で準備するという順番で考えていくことが大切です。
医療費に関して、日本は保障が充実しています!
まずはどのような保障があるのか知りましょう!
高額療養費制度(医療費の軽減)
病気になったり、ケガをしたりして病院にかかる場合、医療費は無限にかかるわけではありません。
入院したり、手術をしたりすると医療費が高額になりますが、そんな時には自己負担額を一定額に抑える「高額療養費制度」があります。
病院や薬局の窓口で支払った金額が1ヵ月(月初から月末まで)の間に一定額を超えた場合、その超えた金額を返してくれるという制度です。
※入院時の食費や差額ベッド代などは対象ではありません。
例えば年収が500万円の方が月100万円の医療費で窓口負担(3割)が30万円かかったとしても、高額療養費の支給申請をすることにより、実質の自己負担額は87,430円になります。
思ったより高額ではないと感じませんか?
具体的な自己負担額はこんな感じです。(70歳未満の場合)
※厚生労働省HPを参考に2020年5月作成
私の父は10年前、心筋梗塞により急に倒れ、緊急手術&緊急入院となった経験があります。
窓口負担がひと月100万円くらいかかったものの、父もこの制度を利用し、10万円ほどに抑えられとても助かりました。
ですが父の場合は急に倒れたこともあり、まずは100万円を窓口で自分で立て替える必要がありました。
実際に支給を受けたのは3,4ヵ月後だったと記憶しています。
もし事前に帝王切開などで入院や手術の予定が分かっているようであれば、事前に限度額適用認定証の申請をし、窓口で限度額適用認定証を提示することにより、立て替えの必要を無くすことができます。
限度額適用認定証の入手にはおよそ1週間ほどかかるそうなので早めの申請をおすすめします。
医療費の支払いが困難なときには、無利息の「高額医療費貸付制度」を利用できる場合があるそうです。
制度の利用ができるかどうか、貸付金の水準はどのくらいかは、加入している健康保険によって異なるようなので問い合わせてみてくださいね。
もし1回の窓口負担で上限額を超えない場合でも、複数の受診や、家族の分も合算することができるので、申請を忘れないようにしましょう!
※ ただし、69歳以下の方の受診については、21,000円以上の自己負担のみ合算されます。
このように医療費に関して日本は本当に素晴らしい国で、多くない支払いで高度な医療を受けることができます。
それをふまえ、本当に必要な分の保険にだけ加入するようにしましょうね。
ちなみに私の勤め先の会社では、安い掛け金で団体生命共済に加入することができます。
みなさんのお勤め先にもそのような制度があるかもしれません。
私の場合は、民間の保険会社で加入するより安かったので、一度調べてみてくださいね。
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