私たちがセミリタイア(サイドFIRE)を目指したきっかけ

サイドFIRE/セミリタイア
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私たち夫婦が資産運用をしている目的は、お金や時間に縛られない悠々自適なライフスタイルを早期に実現するためです。

 

未就学児の子どもも2人いる平凡な共働き会社員の私たちですが、この夢の実現に向けて、日々奮闘しています。

その道のりをこのブログに記していこうと思います。

 

本記事では、私がセミリタイアを目指そうと思ったきっかけについて書いていきたいと思います。

ブラック企業で働き始める

私は短大を卒業後、現在も務めている会社に就職しました。

かなり大手で歴史のある会社ではありますが、入社した当時は本当にひどいブラック企業でした。

出勤簿も手書きのため、勤務時間も改ざんし放題。

 

入社後何日か経って20時まで残業となったとき、先輩から「2時間たばこ休憩にしといて」と言われました。

2時間もサービス残業かぁ・・・そもそも私、たばこ吸わないないのに・・・

今から10年以上前のことですが、こんなことが本当に日常茶飯事に行われている会社でした。

 

先輩に入社後言われたことは、「この職種は、士農工商えたひにん「〇〇」。つまり社会的身分は一番下の職種と覚えておきなさい」という衝撃的な一言でした。

うわ~すごいまずい会社に入社してしまったな。と思いましたが、せっかく入社したし、とりあえず頑張ってみようと思っていました。

 

先輩からは日々自分が体験してきた武勇伝を聞かされます。

数年前までは会社にベッドがあった。。。

会社が2勤交代制を採用していた時期もあり、9時~21時勤務ー21時~翌朝9時勤務をしたことがある。。。

 

はじめこそ「おかしい」と思っていた会社の内情。

人間とは不思議なもので、それが当たり前になり、だんだん慣れてくるのです。

(今の時代だったらありえない職場環境なのかもしれませんが、当時は本当にありました。)

 

入社後すぐ、労働基準監督署から指摘が入り、「残業は相変わらず多いけど、残業代は満額出るようになった」という状況になりました。

月の残業時間は130時間を超える月もあり、若干ハタチそこそこの若造でしたが、残業代のおかげでサラリーマンのおじさんくらいは稼いでいました。

 

その代わり、毎日朝早くから満員電車に乗って通勤し、夜遅くまで勤務する。

家に帰ったらお風呂に入って寝るだけ。

日頃のストレスからか、平日も飲みに行くことが多く、週末も飲み呆け、二日酔いで寝て過ごす。

稼いだ給料は日々の外食、カルティエの時計、ヴィトンのカバン、ルブタンの靴、海外旅行などに消えていきました。

 

思い返すだけでも悲惨な日常を送っていましたが、当時の私にとってはこの生活が普通で、「仕事というのはツラくて当たり前だし、仕事をしなければお金がなくて生きていけないのだから、ツライけど我慢して働くのが当たり前。せっかく大手の会社に就職できたのだし、福利厚生も悪くないのだから、このまま頑張って働こう。」

そう思っていました。

 

 

「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで衝撃を受ける

24歳で結婚をし、主人との生活が始まり、将来のお金について話している時に主人から資産運用のために投資信託をはじめようと提案されました。

投資=怖いもの、一般庶民の私たちには縁がないもの、と当時の私は思っていたので、断固反対。

そこで主人は私に、ひふみ投信のファンドマネジャーである藤野英人さんの本を読むことを勧めてきました。

 

その時、お金についての本を初めて読んだのですが、私を含めた多くの日本人が、「金儲けは汚いもの」「投資はギャンブル」などというお金への偏見と思い込みで勘違いをしていると書かれており、お金というのはどういうものなのか、俄然興味が沸いてきたのです。

 

そんな時に出会ったのがこの本でした。

 

当時の私が衝撃を受けたのは

  • お金はいくら稼いでも、結局は支出が増えるだけで、「資産」は増えない
  • 自分が働くだけでなく、お金にも働いてもらわないと中流階級からは抜け出せない
  • 負債を資産と思い込むのが、中流階級以下の人間

ということでした。

 

それからは、お金に関する本を読み漁りました。

そして一つの結論にたどり着いたのです。

 

 

労働者でいるということ

労働とは、自分の限りある一生のうちの時間を切り売りして、その対価を得ることです。

会社はその人間の労働力を買って、利益を生んでいる。

じゃあその利益はどこに行くのか・・・

社長?社員?違います。

その会社のオーナー(所有者)の元に行くのです。

 

私は上場企業の営業事務職として働いています。

その仕事の中で、いくら売り上げがあって、いくら下払いがあって、いくら利益が残るのかを記録する仕事があります。

営業の人が月500万円の収入になるお仕事を取ってきて、下払いが200万円ある。

ということは、300万円が会社には利益として残る。

営業の人、事務の私、二人合わせて月の人件費は100万円くらい?

あとはオフィスビルの賃料、水道光熱費、その他もろもろ100万円として、残るお金は100万円。

法人税率を20%として仮定して20万円を差し引くと、単純計算で残り80万円。

このお金はどこに行くのでしょう。

 

私がどんなに事務作業を早く多く行っても、お給料はほとんど変わりません。

どんなに働いても働いてもお給料はそれほど増えません。

会社の利益は十分にあるのに、なぜか必死に働いている私の元にはお金がきてくれません。

なんででしょう???

 

私はこの時、初めて世の中の仕組みを理解しました。

 

売上(500万円)- 費用合計(400万) = 税引き前利益100万円
法人税20%として仮定して、利益80万円

この利益80万円は、この会社のオーナー(所有者)の元に行くのです。

つまり、私の勤め先だと株主の元に行くのです。

 

この株主は労働していませんので、働かずしてお金を得ているのです。

じゃあ、誰が労働しているのか。

私は会社のオーナー(株主)の「不労所得」のために、労働しているのです。

 

 

お金が働いてお金を稼いできてくれる

それまでの私は「人間が労働しないとお金は稼げない」と思っていました。

しかし、読んだ様々な本には「お金が働いてお金を稼いできてくれる」と書いてあります。

 

お金が働いてお金を稼ぐ (・・??

学校ではそんなこと、誰も一度も教えてくれないので、私の頭の中にはハテナマークでいっぱいになりました。

 

しかし、ふと自分の置かれている環境に照らし合わせた時、やっとこの事実に気づくことができたと同時に、一生このまま自分の限りある大切な時間を会社に奪われながら、誰か(オーナー)の不労所得のためにせっせと働いていくことが嫌になりました

 

私もオーナー(株主)になって不労所得を得たい!

限りある人生の時間を自分のために使いたい!

そう思ったのが、セミリタイアを目指すきっかけとなりました。

 

 

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